総合職
中途入社4年目(2021年)
商品部 制作セクション セクション長
「より早く、より正確に」
私たちは、商品を最良の形で世の中に広めている自負がある
ーフライミーでどんな仕事をしていますか?
商品部の制作セクションに所属し、セクション長をしています。セクションとしての仕事の範囲はとても広いのですが、私がメインとする仕事は、制作スケジュールの策定、進行管理、メンバーマネジメントです。PCに向き合っている時間と、人とコミュニケーションを取っている時間の割合は半々くらいです。メーカーの担当者さんと一日中連絡を取り合っている日もあるくらい、とにかく丁寧にコミュニケーションを重ねて情報を集めることが重要なんです。メンバーとはディスカッションしながら進めていくことも多いですし、そう考えると半分よりずっと多くの時間をコミュニケーションに使っているかもしれないですね。
ーFLYMEeで取り扱う家具は1000ブランド以上あります。いろんなメーカーと対峙するうえで大切にしていることは?
適切な立ち位置で、同じゴールに向かって対話するようにしています。相手の規模の大小によらず、メーカーの皆さんと私たちが「一つのチーム」になることが大切だと思っています。
ー「同じゴールに向かう」とはどういうことですか?
メーカーの皆さんがFLYMEeに期待していることは、ブランディングを崩さずに認知を広げ、販売機会を最大化することです。そのためには、メーカーとして伝えたい情報を引き出すだけでなく、お客様目線で購入を検討する際に必要な情報を揃えること、当社のメンバーが滞りなく配送手配できるように情報を整えることが必要になります。お客様とメーカーと当社の三者が「三方よし」の状態にならないと、期待に応えることはできません。そのために、メーカーとゴールをすり合わせて、一緒にブランドを育てていく熱量で取り組みます。上からでも下からでもなく、共に進むという視点で行動することが大切なんです。
ー今の仕事のやりがいは?
商品を一番適切な形で世の中に広められている実感があることです。ある時、メーカーの方から「自社サイトよりもFLYMEeのほうが見やすいし買いやすいね」と言われたんです。その言葉がすごく嬉しくて。私たちが最も商品のことを理解して、お客様に見える形でページに落とし込めたんだなと自信が持てました。
私たちのチームでは、ページの品質と制作スピードを改善するために何ができるか、という視点で意見を出し合います。メンバーが出してくれる意見を聞くことで、視点や発想の変化に気が付くことができて、本人の成長やチームとしての総合力が上がっていることを感じられるんです。同じ熱量で取り組めるメンバーとチームであることが、私にとって仕事をするうえで重要なポイントなんだと思います。
メーカーと消費者の橋渡しは、きっと私のやりがいになる
ー前職は何をしていましたか。
新卒時はブライダル業界に総合職で就職しました。美大で舞台美術を学んだので、誰かのための特別な空間をつくる仕事がしたかったんです。最初はドレスコーディネーター、次にフラワーコーディネーターとして、4年半ほど夢中になって働いていました。結婚式は本番の日が決まっているので、当日が終わればセットを崩してまた1から立て直しになります。それが醍醐味でありつつ、自分の中でルーティーンワークになってきているのも感じていて、新しい環境にチャレンジしたいという気持ちが生まれてきたんです。もっと長い時間軸で、より多くの人に届いていくような仕事に携わりたいと思うようになり、転職を考えました。
ーブライダル業界からEC運営会社への転職は大きな方向転換ですね。
当時、多くの人に届けるといえばWEBサービス、という発想から、WEB関連で空間に携われる仕事がないか探していたところ、フライミーを知りました。
コーポレートサイトで「埋もれている価値に光を当てる」という言葉を目にしたとき、美大時代の同期の作家やデザイナーの顔が浮かんだんです。作品をつくっても、プロモーションや販売までつなげることに難しさを感じている多くの人を見てきました。メーカーと消費者の橋渡しができる仕事は、いずれ私のやりがいになる予感がしました。
ー転職して求められる職能が変わったと思います。どんなふうにマインドシフトしたのですか?
仕事は変わっても、最初にやることは同じだと考えています。前職でドレスからフラワーの仕事に変わったときも、最初は何の知識もなかったので、お花の特徴や名前、先輩がどのように活けているかなど、1つ1つ覚えていきました。まずは目の前のことをコツコツやっていくという姿勢は変わらないです。
ー入社前に予想していたことと働き始めた後でギャップを感じたことは?
「(システムに)寸法や素材を打ち込んで商品ページを作る」と聞いて、メーカーのカタログを写す作業のように聞こえていたんです。実際は単に情報を載せればいいわけでなく、本当に必要な情報の取捨選択を繰り返し、さらに視認性も確認しながら作る繊細な仕事でした。そもそもどんな情報を集めないといけないのか、ベースとなる知識をつける必要もありましたし、集めた情報をどのように整理整頓して掲載するのかを「三方よし」になるまで考え抜かないといけない。思考を巡らせる想像力と熱量が何より大切だと感じました。
私とメンバーの主体的な行動が、FLYMEeの価値向上に直結する
ー今はセクション長としてマネジメントもしています。どんなことに気をつけていますか?
入社して丸1年経過したころ、上司から「1年後に商品部のチーム体制を再編成する、チーム長への抜擢を考えているから1年後に向けて準備するように」と言われたんです。私が理想とする制作チームを考えた時、まず浮かんだのは「お客様とFLYMEeの最初の出会いとなるページ」をつくる部署だということ。だからこそ、メンバーひとりひとりがプロ意識をもって、ページの品質にこだわって取り組む必要がある。誰かの知見や経験に頼るのではなく、全員が自立して考えることができ、目標に向けて進める力があるチームにしたい。それを実現するためには、自分ごととして仕事をとらえる環境の土台をつくらないといけないと思いました。
チームとして動くためにスケジュールやタスクは可視化し、すべてオープンにしています。先々までのスケジュールを共有することで、各自がスケジュール管理できると同時に、メンバーの進捗もお互いに確認できるので、チームで目標達成するためにどう動くべきかを考えてもらいます。ルールを設定するときはプロセスに必ずメンバーを入れたり、失敗や改善エピソードも共有できる場を設けて積極的にシェアしあっています。
ーこれからどんなリーダーを目指しますか?
前職で様々な上司と接して、私なりに考えた理想のリーダー像は、「メンバーとの信頼関係があり、適切な距離感を保てる人」です。メンバーには「この人に意見を言っても頭から否定されない」と信頼してもらいたいんです。否定されない安心感があると、「言われたからやる」から「自分で言ったからやる」に変わります。そして私からもメンバーに対して「指摘しても前向きにとらえてくれる」と信頼できる関係を築きたい。
そのために大切にしているのは、自分で発言したことを守って、誰とでも素直に接すること。ただ、友だちのように付き合うと同じ目線になってしまって問題解決が難しくなるので、上司として俯瞰して全体を見つつ、何かあれば助けるくらいの距離感を保ちたいです。
ー最後にお聞きします。FLYMEeの未来をどんなふうに思い描いていますか?
フライミーに入社する前は、家具は「とりあえず」なものを買い、いつか家を建てたらお気に入りを買おう、という感覚でした。それは、家具は高級だし探すのも大変だから後回しにするという思いがあったと思います。でも、自分のお気に入りの洋服ブランドを見るように、「FLYMEeで見たこの家具かわいい」という会話が聞こえるくらいフライミーの認知が広がって、自分がいつも過ごす空間を「とりあえず」ではないもので彩る体験が広まればいいと思います。
この未来を実現するためには、私たちがより早く、より正確に商品ページを世の中に出していくことが大事です。早くページを出すことでお客様の認知が加速するし、正確なページを作ることでお客様だけでなくメーカーからの信頼が得られる。そのために私自身のスキルを上げていきたいし、一緒に取り組んでくれる人をサポートしていきたいです。
(インタビュアー 竹田芳幸、ライター 石川歩)